毎日の食事は健康の基本です。体内で合成できない栄養素は食事から摂取する他ないのです。成長著しい子供であれば、その必要性はさらにアップします。身長がグングンと伸びている真っ最中にはどのような食事が必要なのか、そして気を付けなければいけないこととは。

 

毎日の食事が体を作る

 

食事

 

身長を伸ばすため必要不可欠な要素として、運動睡眠食事が挙げられます。この3つは三大要素として、必要最低限必要なもの。なかでも毎日の食事は、必要な栄養素を摂取し体の健康を維持するためにとても重要なものです。

 

どのような食事を摂っているかによって健康を維持できず病気になってしまう危険性もあるほど。毎日刻々を変わっていく成長目覚ましい子供であれば、それは大人の比ではありません。子供の身長が、両親から受け継いだ遺伝子によるものが大きいと言われる場合がありますが、それがすべてではありません。

 

両親からの遺伝は、身長を決める要素の20%から25%ほどだと言われています。残りの約8割は、その後の生活習慣や環境、食事などによるものが大きいということです。2mmのバレーボール選手やバスケットボール選手も、その両親は普通身長だということも珍しくありません。

 

産まれてから成長期、そしてグッと身長が伸びる第二次成長期にどのような栄養素をしっかりと摂ることができるのか、それがとても重要なことなのです。身長を伸ばすためのサポートをしてくれる栄養素の中には、体内で作り出すことができないものもあります。そのため食事からの摂取がとても大切。必要な栄養素を必要なタイミングで不足することなく補うことで、身長の順調な伸びを手助けしてくれることになります。

 

どのような食事や栄養成分を摂ればいいの?

 

身長を伸ばすためには、骨格、骨を伸ばすことが大切となります。そのため、骨を作る成分のひとつであるカルシウムの摂取がとても大切だと言われています。カルシウムは子供にとってとても大切な栄養成分であり、成長段階でとても重要な栄養素であることは有名です。ですが、カルシウムだけを摂取してもその効果は半減してしまいます。

 

カルシウムは骨の構成成分であることは間違いありませんが、それだけでは効果は現れないのです。骨はコラーゲンを骨組みとし、その周りにカルシウムやリンなどの成分がくっつくことでできあがります。コラーゲンはそもそもタンパク質でできています。そのタンパク質はアミノ酸を構成成分として存在しています。

 

アミノ酸には必須アミノ酸非必須アミノ酸が存在し、必須アミノ酸は体内合成が不可能な成分です。そんなアミノ酸には、すべてのアミノ酸の種類がバランス良く摂取されることによって効果を発揮する特徴があります。そのためアミノ酸スコアなるものが存在し、食品や食材の中に含まれるアミノ酸の含有量をポイント化しているのです。

 

またカルシウムは非常に吸収率の悪い栄養素です。摂取した量の半分以下しか吸収されません。そんなカルシウムの吸収を高める働きを持つ成分がビタミンDであり、骨からカルシウムの溶け出しを防ぐのはマグネシウムです。

 

このように、栄養素はそれぞれの働きを全うしながら、その他の栄養素と手を携え協力して、さらなる効果を生みだしているのです。そのため、何かひとつの栄養素を特化して摂取するのではなく、バランスのいい食事で豊富な栄養素を摂取することが大切です。

 

効果的な食事方法はあるのか

 

子供の身長を伸ばすためにとても大切な食事。バランスのいい食事を心がけることが重要ですが、特にどのような栄養素を積極的に摂るようにしたらいいのでしょうか。おすすめの栄養素はこのようなものが挙げられます。

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • タンパク質

 

  • カルシウム

カルシウムは骨の構成成分のひとつ。強い骨を作る重要な栄養成分ですが、体内の吸収率が非常に悪い成分でもあります。日本人は、ミネラル成分を豊富に摂っている人種だと言われていますが、唯一不足しているのがカルシウム。カルシウムは、牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、ワカメなどの海藻、しらす干しなどの魚介類、緑黄色野菜に多く含まれています。

 

  • マグネシウム

マグネシウムはカルシウムと強力なタッグを組むことができる栄養成分です。マグネシウムはカルシウムが骨から溶け出してしまうことを防ぐことができます。マグネシウムとカルシウムの摂取バランスは、マグネシウム:カルシウム=1:2。このバランスが崩れると、効果は半減してしまうので注意が必要です。マグネシウムは、大豆製品、玄米、ワカメやひじきの海藻類、ゴマやアーモンドなどに多く含まれています。

 

  • 亜鉛

亜鉛は細胞の生まれ変わりを助け、身長の伸びに貢献する栄養素です。牡蠣やレバー、玄米や納豆に多く含まれています。

 

  • タンパク質

タンパク質は人間の体を作っている栄養素。屋台骨になる栄養成分のため、不足すると身長の伸びに大きく影響します。成長期には、1日50g以上は摂取したいところ。

 

このような栄養素を食事から摂取しようとする場合、気を付けることがあります。それは食事時間。就寝時間が近づいての食事は、身長の伸びをサポートする成長ホルモンの分泌を妨げると言われているからです。睡眠の最低3時間前には夕食を終えておきたいところです。塾通いなどで遅くなる場合は、サプリメントなどで補給してあげるといいでしょう。