両親の身長が高いと、産まれてくる子供の身長も高くなるという遺伝によるものが大きいと言われていたのは昔の話。実は遺伝によって影響するのは約2〜3割程度にとどまり、その後の生活環境によって子供の身長が大きく変わることはあまり知られていません。毎日の生活習慣によって子供の身長が変化するとしたらそれはとても気になるところ。どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

 

喫煙

 

子供の身長の伸びに大きな影響を与えることといえばやはり喫煙です。タバコは大人にとっても百害あって一利なしと言われており、健康を害する項目のトップを走り続けています。厚生労働省が発表した日本の中学生の喫煙経験率を見てみると、中学1年生で男女共に10%以上中学3年生になると男子は20%を超えるという驚きのデータがあります。

 

喫煙は大人にとっても健康被害を受ける原因のトップ。そのような喫煙をまだ体の未成熟な子供が行えば、さまざまな悪影響を及ぼすのは考えるまでもありません。ひとつ気を付けなければならないのは、子供本人が喫煙していなかったとしても、周りの大人たちによる喫煙環境によって、子供たちが被害をこうむる場合もあるということです。このような環境を受動喫煙と言います。受動喫煙にはこのような状況が考えられます。

副流煙・・・喫煙者が吸ったタバコの先から出る煙

呼出煙・・・喫煙者の口から吐きだされた煙

 

受動喫煙を防ぐために、換気扇の下でタバコを吸う人も多くいますが、実は全く効果がないと言われています。受動喫煙は、完全に区切られた別々の部屋でないと、少なからず煙を吸ってしまうのです。子供にとって、このような受動喫煙の害は深刻と言えます。受動喫煙は、このような害を非喫煙者に与えています。

 

タバコ

  • 目やのどの痛み
  • 心拍数の変化
  • 血流を悪くする
  • 流産や早産などの妊婦への影響
  • 肺がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気の可能性
  • 子供の成長に悪影響

 

 

タバコの煙には、子供の成長を妨げる危険性があります。タバコにはニコチンなどの有害物質が大量に含まれています。これら有害物質は血管を収縮させ、血液の流れを悪化させます。血流の悪化は、身長の伸びに大きな影響を与える成長ホルモンの順調な分泌を妨げてしまうのです。子供の順調な成長は、子供からタバコを遠ざけることが大切です。

 

テレビゲーム

 

ゲームと子供の身長に直接的な関係があるわけではなく、ゲームによって子供の生活環境が大きく変わってしまうことが問題です。ゲームに熱中するあまり夜遅くまで起きていたり、外で体を動かして遊ばなくなり疲れないため眠くならない。そのため夜遅くまで起きるという負のスパイラルに子供を巻きこませないことが重要なのです。

 

身長を伸ばすためには良質な睡眠をたっぷりととることが大切です。まさに寝る子は育つ。なぜなら、睡眠中に最も成長ホルモンの分泌が盛んに行われるからです。また、この睡眠の質にもゲームは大きな関係性があります。ゲームやテレビから放射されるブルーライトは、成長ホルモンの分泌を減少させると言われています。ブルーライトを浴びたうえに睡眠不足に陥る現代の子供は大問題です。1日のゲーム時間を決るなどの管理をしっかりとしてあげましょう。

 

おやつ

 

スナック菓子

 

子供のおやつはどのようなものを与えているでしょうか。実はこのおやつも身長の伸びに関係しているのです。子供が大好きなスナック菓子にはリン酸塩という成分が多く含まれていますが、このリン酸塩はカルシウムを溶け出させる働きを持っています。せっかく摂取したカルシウムを失ってしまうことになるのです。おやつはスナック菓子を避け、ヨーグルトやフルーツ、蒸し芋など、体にいいものを選んであげてください。

 

ストレス

 

子供の身長に大きく影響するのはメンタル面も同じ。ストレスは身長の伸びを悪くさせると言われています。そのため、両親の仲が悪くケンカばかりしているという家庭は、子供にかかるストレスは図り知れません。ストレスは子供の体にさまざまな不調をもたらしますが、中でも成長ホルモンの分泌異常は深刻です。

 

成長ホルモンは子供の身長を伸ばすために大変重要な三大ホルモンのひとつであることは有名。そんな成長ホルモンが正しく分泌されないとなると、子供の身長の伸びは止まってしまうのです。体のケガはすぐに回復しますが、一度傷ついた心はなかなか回復しづらいもの。それに加え子供はストレスの発散方法を知らず、大人のようにストレスをコントロールすることができません。1日のうち、一番長く活動する家庭だからこそ、子供が安心して育つことができる場所でありたいものです。

 

ストレスを抱えると眠れなくなり、身長を伸ばすために重要な睡眠をしっかりとることもできなくなります。ストレスは、さまざまな要素に関連しているため、負のスパイラルにならないようにしなければなりません。またストレスは早熟な子供を作る原因のひとつになります。思春期が早く訪れると身長は伸びにくくなるデータがあります。