寝る子は育つということわざがあるように、1日1日と成長している子供にとって睡眠はとても大切なものです。睡眠を取ることで、身長を伸ばす効果もあるとのこと。睡眠と身長はどのように関連しているのでしょうか。その方法とは。

 

睡眠が身長を伸ばす?

 

睡眠

 

寝る子は育つとは良く言ったもの。子供にとっていかに睡眠が大切なことなのか良く分かることわざです。睡眠をきちんと取ると身長を伸ばす働きがあると言われていますが、子供にとって睡眠は成長する時間でもあります。

 

小さな赤ちゃんは、その日1日で覚えたことを眠ることによって確かなものにしていると言われています。これを学習睡眠と呼んでいますが、そんな学習睡眠は実は赤ちゃんだけに限らず、大人も同じなのです。勉強したり何かを暗記する場合、その後に睡眠を取ることによって記憶として情報処理されるといいます。このように睡眠とは非常に大切な行動なのです。

 

そんな睡眠ですが、眠ることで身長を伸ばす効果があると言われているのをご存じでしょうか。睡眠が大切なものであるのは分かっていますが、身長との関係性を知っている人は少数派かもしれません。実は、睡眠を取ることで身長を伸ばす働きのあるホルモンが分泌されることが分かっています。それは成長ホルモンというホルモンのこと。

 

成長ホルモン甲状腺ホルモン性ホルモンと並ぶ身長を伸ばすために必要な三大ホルモンのひとつ。深い睡眠時、いわゆるノンレム睡眠時に分泌されると言われています。成長ホルモンには、成長促進因子を作るように体に命令する働きがあります。成長促進因子は骨を成長させる効果があるため、身長の伸びに大きな影響を与えるのです。

 

成長ホルモンってなに?

 

成長ホルモンは、脳下垂体前葉から分泌されるホルモンのひとつです。正式名称をヒト成長ホルモンHuman Growth Hormoneと言います。身長を伸ばすホルモンは3つあります。

甲状腺ホルモン・性ホルモン・成長ホルモン

 

この3つのホルモンの中でも、身長の伸びに敏感なホルモンは成長ホルモンになります。成長ホルモンは肝臓で成長因子IGF-1を生成し、体のすみずみに行き渡らせ、筋肉や骨の成長を促進します。成長ホルモンは子供だけでなく、大人になって歳を重ねても分泌されています。美肌効果や若々しさを保つアンチエイジング効果、集中力ややる気の増加などの健康効果を与えてくれています。

 

ただしその分泌量は思春期がピーク。その後はどんどん減少の糸をたどり、20代後半から30代になると思春期のピークと比べその分泌量は約2/1、60代になると4/1となってしまいます。

 

成長ホルモンが骨の成長を助ける理由とは

 

成長ホルモンが身長の伸びに関係しているのは、骨や筋肉の成長を促進させるホルモンであるからです。骨は、骨からカルシウムなどの成分を溶け出させ古い骨を壊し、新たに再生するという骨吸収骨形成を繰り返しています。

 

骨と骨の間には軟骨があり、いずれ硬い骨へと変化します。この軟骨線を骨端線といい、この骨端線が消えてなくなると身長は伸びません。大人になってもこの骨端線が存在している間は、身長が伸びる可能性があると言われています。

 

成長ホルモンは、この骨端線に直接働きかけることができ、骨の成長を促してくれます。そんな成長ホルモンをたっぷりと分泌させるために、睡眠がとても重要なのです。

 

質のいい睡眠をとるために

 

成長ホルモンを活発に分泌させるために睡眠が効果的だといって、やみくもに眠ればいいというわけではありません。睡眠の質が大切なのです。質のいい睡眠をとるためには、眠る時間と入眠タイミングなどさまざまな条件があります。まずは睡眠時間。小学生の間は約10時間、中学生であれば9時間程度の睡眠時間は確保したいところです。

 

最近は夜遅くまで起きている子供が多くなったようですが、成長ホルモンが一番分泌される時間は黄金タイムと言われる22時から2時の間。成長ホルモン分泌のピークは午前0時頃だと言われています。どんなに遅くとも、この時間は眠りについている必要があります。

 

また、睡眠リズムも理解しておくといいでしょう。レム睡眠ノンレム睡眠という言葉を聞いたことはありませんか?眠っている間、人はこのレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。

レム睡眠・・・浅い眠り。脳は活発に動いている。眼球が動いていたり夢を見たりする

ノンレム睡眠・・・深い眠り。脳も休憩中

 

就寝するとおよそ90分後に最初の深い睡眠、ノンレム睡眠が訪れます。その後レム睡眠、ノンレム睡眠と繰り返し訪れ目覚めるわけですが、成長ホルモンは最初のノンレム睡眠、そしれ2回めのノンレム睡眠時に最も多く分泌されると言われています。

  • 就寝後3時間以内
  • 22時から2時

睡眠方法についてもっと詳しく知りたい人はこちら→「身長を伸ばす睡眠。正しい睡眠方法とは

 

この2つのタイミングを合わせることで、成長ホルモンの分泌をスムーズに行わせることができます。成長ホルモンの分泌に限らず、睡眠不足は集中力の低下や肥満、免疫力の低下などを招く恐れがあります。特に成長期の子供には、しっかりと睡眠をとらせることが大切です。